SEチタンコート剤の基本的構成
光触媒:SEソーラーコート剤の基本構成
SEチタンコートの塗膜性能表
試験項目 |
試験方法 |
JIS準拠 |
結 果 |
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①触媒性能 | 分解性能 | メチレンブルー褪色試験(液相フイルム密着法)試験片に10ppmのメチレンブルーを滴下し、UV1mW照射して、メチレンブルー褪色時間を外観観察 | - | 20分 完全褪色 |
親水性 | UV1mW照射3時間経過後の水接触角を測定 | - | 5°以下 | |
②暗所親水性 | 暗所下12時間経過後の親水性の有無を測定 | - | 良好 (水接触角 10°) |
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③窒素酸化物除去試験 | 光触媒材料の空気浄化試験方法による *吸着分は含まず |
K1701 | 0.5μ mol | |
④塗膜密着性試験 | 碁盤目カット法(2mm角)にて、セロハンテープで膜剥離試験実施 | A5422 | 膜剥離なし | |
⑤耐アルカリ性試験 | 常温飽和水酸化カルシウムに24時間浸漬後、 水洗いして3時間放置後に外観観察及び塗膜密着性試験実施 |
A5400 | 膜異常なし 膜剥離なし |
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⑥耐酸性試験 | 常温5%硫酸溶液に24時間浸漬後、水洗いして3時間放置後に外観観察及び塗膜密着性試験実施 | A5400 | 膜異常なし 膜剥離なし |
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⑦耐水性試験 | 常温水に4日間浸漬後、水洗いして3時間放置後に外観観察及び塗膜密着性試験実施 | A5400 | 膜異常なし 膜剥離なし |
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⑧耐温水性試験 | 60℃温水に8時間浸漬後、取り出して室温にて16時間放置する。これを1サイクルとして10サイクル実施後外観観察及び塗膜密着性試験実施 | - | 膜異常なし 膜剥離なし |
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⑧耐凍害性試験 | 気中凍結融解法-20℃で2時間凍結、融解時温度10℃の水中で1時間融解を1サイクルとして300サイクル実施 | A1435 | 基材のクラック発生箇所は膜剥離あり 密着性異常なし |
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⑨耐塩害性試験 | 海水に60日間浸漬後、水洗いして3時間放置後に外観観察及び塗膜密着性試験実施 | - | 膜異常なし 膜剥離なし |
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⑩促進耐候性試験 | スーパーUV試験機500時間(サンシャインウェザーメーター5000時間相当)後の色差及び光沢保持率を測定 | - | 色差⊿E 0.64 光沢保持率95%膜異常なし |
SEチタンガラスコートの塗膜性能表
【 基材:フロートガラス 下塗り(NCゾル)+上塗り(TGゾル)の二層コート】
試験項目 | 試験方法 | JIS | 結果 | |
光触媒性能 | 分解能 | メチレンブルー褪色試験(液相フイルム密着法)により、1時間経過後のメチレンブルー着色の有無を観察 | - | 30分完全褪色 |
親水性 | UV1mW照射1時間経過後の水の接触角を測定 | - | 5°以下 | |
可視光透過率 | 未コートガラスとコートガラスの光透過率比較 (2mm厚フロートガラスにて測定) |
K1701 | 99.5%以上 | |
塗膜密着性試験 | 碁盤目カット法(5㎜角)にて、セロハンテープで剥離試験実施 | A5422 | 膜剥離なし | |
耐アルカリ性試験 | 常温飽和水酸化カルシウムに24時間浸漬後、水洗いして3時間放置後に観察及び塗膜密着性試験実施 | A5400 | 膜異常なし 膜剥離なし |
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耐酸性試験 | 常温5%硫酸溶液に24時間浸漬後、水洗いして3時間放置後に観察及び塗膜密着性試験実施 | A5400 | 膜異常なし 膜剥離なし |
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耐水性試験 | 常温水に4日間浸漬後、水洗いして3時間放置後に観察及び塗膜密着性試験実施 | A5400 | 膜異常なし 膜剥離なし |
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耐冷熱サイクル試験 | 20℃の水中に18時間浸漬→-20℃で3時間冷却→50℃で3時間を1サイクルとして、10サイクル実施後の観察及び塗膜密着性試験実施 | A6909 | 膜異常なし 膜剥離なし |
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耐摩耗性試験 | スクィージー処理500回実施後の塗膜観察実施 | - | 膜異常なし | |
耐塩害性試験 | 海水に200時間浸漬後、水洗いして3時間放置後に観察及び塗膜密着性試験実施 | - | 膜異常なし 膜剥離なし |
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促進耐候性試験 | スーパーUV(メタルハライド)試験機1500時間後の観察 | - | 膜異常なし |
SEチタンコートNOx除去性能
試験所 : 財団法人 化学物質評価研究機構
塗布基材 : 窯業系サイディング
光触媒溶液 : SEチタンコート
[イチョウの成木への換算例]
(前提条件)
1.窒素酸化物除去性能(吸着分含まず):0.56μmol(0.005㎡当たり、5時間で)
評価試験方法:JIS R 1701-1:2004(財団法人化学物質評価研究機構 測定)
試験基材 :外壁サイディング材
2.樹木換算の窒素酸化物除去(富山県高岡古城公園にて野外測定)
※イチョウの窒素酸化物吸収量は760mg/日(富山県環境科学センター調べ)
【SEチタンコート窒素酸化物除去量計算式】
・ ㎡・時間当たり0.56μmol÷0.005㎡÷5時間=22.4μmol
・ mol換算(㎡・時間当たり) 22.4μmol/時間×10-6=0.0000224 mol
そこで、N(窒素)とO(酸素)の1mol当たりの分子量は、周期表よりN:14.01g、O:16.00g
※NO=14.01g/ mol +16.00g/ mol =30.01g/ mol
・g換算(㎡・時間当たり) 0.0000224 mol/時間×30.01g/ mol=0.000672224≒0.000672g
1日の昼間時間を平均10時間として、㎡・1日当たりのNOx除去量 0.000672g×10時間/日=0.00672g
【一戸建て住宅200㎡施工した場合】
一般的な戸建て住宅の外壁200㎡として1棟分で、1日当たりの除去量換算で
・設定値 イチョウの木のNOx吸収量 0.76g/日・本
SEチタンコートのNOx除去量 0.00672g×200㎡=1.344g/日
1.344g/日÷0.76g/日=1.768本≒1.8本
※ 約1.8本分のイチョウの成木を、住宅内に植樹していることに相当
光触媒はソーラーと同様に1年中稼働することから、年間の窒素酸化物除去量に置き換えて、
1日当たりの除去量換算では
・設定値 イチョウの木の稼働時間が、年間の半分として。 SEチタンコートの稼働時間
年間の1/3が雨天等で稼働しないとして。
イチョウのNOx吸収量 0.76g/日×(365÷2)日=138.7g/年間
SEチタンコートNOx除去量 1.344g/日×(365÷2/3)日=327g/年間
327g/年間÷138.7g/年間=2.357本≒2.4本
※ 約2.4本分のイチョウの成木を、住宅内に植樹していることに相当。